2011年1月26日水曜日

七章 最初の困難

理事候補から、「風早社中の理事を辞したい」との申し出がありました。理由を知りたかったので直接会って話をしました。

「昨夜の話し合いで、地元の縦のつながりを軽視しているような気がしたから」というようなニュアンスの理由でしたが、彼は地元で商売をしていることもあり、出しゃばると風当たりが強く周囲に気を使ったのかも知れません。


彼曰く、「北条にはいろんな団体があり、なかなか一枚岩になりにくい地域。それぞれの団体にちゃんと挨拶をしてから活動をスタートしなければ協力が得られない」とのこと。ごもっとも。どの団体のどの方にでもいつでも挨拶に伺う用意はあります。


商工会の代表には理事や顧問の人事が全員決まってから名簿を持って挨拶に伺う予定でしたが、先走ってラジオ番組でまちづくりプロジェクトの話をしてしまったのが、「急にやれば皆に反感を買う恐れがある」ということでした。「なぜそんなに急いでやるのか?」とも。


酒飲みは持久力に劣ります。やる気があるうちに瞬発力でやった方が良い方向に向かう場合が今まで多かったので急いでやりました。あと、年度末までに市や県に書類を提出した方がいいと思ったからです。


書くのもつらいですが、今の僕の仕事と北条の町の活性化問題はあまり繋がりはなく、得することもありませんし、もちろん政治家に立候補するつもりもありません。このHPの書き換えや、会員になっていただいた方の名簿作成と連絡、書類制作、北条のまちづくりについての要望を松山市の担当者に直接告げに行ったりと、仕事の合間を見つけてすべて今はボランティア、経費も持ち出しでやっています。市からの補助金や大口のスポンサーからの助成金をもらえるようなうまい話も今のところありませんし、一人1000円の年会費は、年に数回送る郵送費、コピー代などですぐに底をつくでしょう。もし、「大きなお金が動いていて僕やこのNPOがそのお金を搾取しようとしているのでは?」と思っている方々が地元にいるとすれば大きな勘違いですし、とても困ったものです。

NPOはボランティア団体ではないので自らお金を稼いで自力でまちづくりに運用していかなくてはなりません。補助金が出るに越したことはありませんが、それありきで考えている団体ではありません。どうやってお金を稼いでいくかは今後の課題です。


年末に、「流れ」で僕が代表になったこの団体、もし他に代表になりたい方や代表や理事にふさわしい方がいれば僕は快くバックアップに廻りますから、交代していただいても結構です。面子やジェラシーは北条まちづくりの何の得にもなりません。鹿島の復活(鹿島フェリー料金の値下げや鹿島の周囲の通行許可)、北条駅前の整備など、既存の団体が今まで出来なかったことを担うために作った風早社中です。この目的に向かって皆が協力し合い一枚岩になってやっていきたいのです。