2011年4月26日火曜日

五十六章 平成23年北条鹿島まつり

北条鹿島祭りが一週間後に近づいて参りました。

5/3は櫂練り、4日は大注連縄の張替えです。(大注連縄に願い文を入れる「ラブ注入プロジェクト」は以下フライヤー参照)
鹿島を舞台とした北条のGWの風物詩。ぜひお越し下さい。

櫂練りは愛媛県指定無形民俗文化財です。

櫂練(かいねり)の起源は遠く河野水軍の昔、治承年間(1177〜1181)にさかのぼるといわれ、水軍の出陣に際し、鹿島の神前に終結して戦勝を祈願し、凱旋の時の祝勝奉賛が鹿島神社の神事となったものと伝えられています。

水軍は近世にいたり、衰微絶滅したが北条辻浜、土手浜一帯の住民は先祖の武勇をたたえ、昔の遺風をしのぶため毎秋重陽(ちょうよう)の節句に漁船の競漕を試み、櫂練りを演じる風習が伝承されていた。江戸末期にいたってこれを鹿島神社の祭礼に奉賛するようになり、さらに、神輿渡御(とぎょ)の御乗船に供奉警護にあたることになって今日に及んだものであると言われています。
祭神、武甕槌命(たけみかずちのみこと)・経津主命(くつぬしのみこと)武勇の神であり、海の守護神でもあって男性的で勇壮な櫂練りは神意にかなったものと言われます。また、櫂練船の艤装奉仕者(ぎそうほうししゃ)のみなり、漕ぎ方、舳先(へさき)の樽の上で櫂をあやつっている動作、掛け声、鉦鼓(かねたいこ)の囃(はやし)など、すべて古式にのっとる独特の伝承行事で、地元少年、青年、壮年が奉仕するのが慣例となっています。」

 
4月末から、地元の子供が、鐘と太鼓の音にあわせて櫂練りの踊りの練習に励んでいます。
当日は鐘の音しか聞こえませんが、船上では唄を歌っているそうです。踊りもそうですが、唄があってこその櫂練り。民俗学的にも貴重な唄だそうです。ここでは紹介出来ませんが、是非生で味わいに来てください。