2011年5月22日日曜日

六十九章 悪い「チ」を「ヌク」魚

今日は長男「花彦」の生後7日目「お七夜」、命名式。
昔は生後すぐの死亡率が高かったため、1週間たてば一安心と、盛大にお祝いを行ったようです。(法律上は、生後14日間のうちに赤ちゃんの名前を届け出ればOK。)


夕方、家族でお祝いをしていると、地元北条の老舗のお醤油屋さん忽那さんが、「今治沖でチヌ(黒鯛)を釣ってきました。産後の血抜きのために、奥さんにチヌを食べさせてあげてください」と、大きなチヌを持ってきていただきました。
確かに、出産後の女性の体中の悪い血を抜くという理由でチヌを食べる風習があると、聞いたことがあります。本当にチヌを食べることで、血液がキレイになるのかどうかは分かりませんが、日本の昔からの風習はバカにしてはいけません。『悪い「チ」を「ヌク」魚』で黒鯛がチヌと呼ばれるようになったとの説があるそうです。


忽那さんは釣りが大好きで、知り合いらが出産をすると「絶対にチヌを釣って帰るぞ!」と意気込んで獲物を外さないそうです。お気遣いありがとうございます。

お刺身
塩焼き
あら炊き
つくね汁
と、余すことなく食べ尽くしました。ちなみに料理番長は僕。

ご存じの通り北条は今治と並ぶ釣りの聖地。「北条の白砂に住むキビナゴを食べて育った魚は臭みがなく、甘みがある」と、広島や九州、大阪方面からも釣り人が訪れる穴場です。


高縄山からの豊富な栄養分を吸収した美しい北条の海に住んでいるいろんな種類の魚がわんさか。まさに宝の海。


ちなみに、江戸時代、子供が思春期をむかえ、女の子にエッチなことをしようと「けしからん気持ち」を持つようになったら、両親は大笑いをしてお祝いをしたそうです。


これもやはりむかしは子供の死亡率が高かったため、生殖能力をもつまで育ってくれたことを祝う儀式だったのでしょうね。 


お父さんお母さん、もし子供が思春期にエッチな本をもっていても怒らずお祝いをしてあげてください。その本は、悪い「チ」を「ヌク」本かも知れません(笑)。( ほんまかいなあ〜?)