2011年10月11日火曜日

百五章 風早の火祭り

昨夜無事、今年の北条祭りが幕を閉じました。
いや〜楽しかった。やはりお祭りは見るよりも参加する方が楽しいですね。
19時、半鐘を鳴らしながら北条港前の広場に各地区のだんじりがぞろぞろと集まってきます。その様子は、映画「風の谷のナウシカ」に出てきた「オウム」を彷彿させます。

北条祭りが「風早の火祭り」と呼ばれるのは、半鐘を打ち鳴らしながらだんじりで練り歩くからだそうです。

「もってこい!」松山道後のお祭りがそうであるように、松山のお祭りは神輿をぶつけ合う鉢合わせで有名です。2年前に初めて北条の祭りに参加させていただいた時、松山のような鉢合わせをイメージしていました。

ところが、ぶつけ合うどころか、他地区同士のだんじりが仲良くピタッと合体するのです(驚)。
三列、四列になることもあります。
これがすごくいい。なんかだんじりの上にハートマークが浮かぶよう(笑)。ラブ&ピースなお祭りなのです。

こうやって年に一度、だんじりを介して他地区の方々との絆を深め合ってきたんですね。
この3日間、北条地区はいつもと違う空気に包まれていました。
担ぎ手はだんじりを担いだ後、公民館に帰って飲んで食べて、また飲んで。
地物のはまちの刺身、おでん、炭焼きのさんま、コロッケ、サバ煮、おうどん、おにぎり他、祭り中、地区の公民館で次々に振る舞われるお母さんらが作ってくれたこれらのご飯がこれまたほんとに美味しいんです。

朝っぱらから道ばたでビールを飲んでる人もいますよ。「南米か!」と言いたくなるような、祭り一色の3日間でした。


法被を身にまとい、以前居酒屋で仲良くなった地元の顔役のおじさんと立ち話をしていたら、中村知事と野志市長にお会いしました。「すっかり地元の人やね〜」と。

顔役のおじさんから、「知事や市長らと一緒にだんじりに上げてやるけん来い!」と言われ「とんでもない。まだ30年早いです。」と丁重にお断り。知事も野志市長も楽しそうで良かった。

道後や西条、新居浜のお祭りほど大きくはありませんが、またひと味違う生活観のあるとてもいいお祭りです。来年は生でこの雰囲気を味わいに是非北条を訪れてみてください。