「ここは嫉妬が強い町なんよ。ほやから目立たんようにせんと。面倒なんやから。」
と、地元の人が言った言葉を思い出しました。
北条は?と問えば皆「鹿島」と答えます。
なのに、鹿島を中心とした町おこし計画となると、
口をつぐむ人が多いのはなぜなのでしょう。
「太田屋さんらを儲けさせるために、なんでワシらが骨を折らんといかんのぞ。
鹿島が盛り上がっても鹿島の店が得するだけじゃろ」
もし、地元にそう思ってる人が多ければ、鹿島の復活はあり得ません。
坂本龍馬は「利」で敵同士をつなげ、革命を起こしました。
以前から鹿島に「海の家」のような小さなブースのお店を
たくさん増やすように呼びかけていたのは、
一人でも多くの人が得するシステムを作れば、
地元がまとまるのではないかと思ったからです。
道の駅 風和里に人が集まれば、何十の農家、業者が儲かるシステムが
すでに出来上がっています。風和里は固い。
鹿島だってみんなが得するように仕向ければ、
嫉妬は少しは薄れるのではないでしょうか?
簡単なことではないですが、
市場の原理を利用すれば自然にそう仕向けることが出来ます。
そのためには、誰もが商売できるよう、市場を自由に開放することです。
幕末から時代は変わっても、
人は「損得」に敏感です。
こんな美しい瀬戸内海に、かわいい島が浮かんでる景色を観られるだけで、
北条の人は儲けもんなんですけどね。
今週末から北条はお祭り。
お祭りは皆が主役。
だからお祭りは損得抜きで皆一つになります。