2012年4月30日月曜日

百五十章 年度終了

今日4月30日(月)でNPO法人「北条鹿島の風早社中」の平成23年度が終了。本来であれば会員の皆様に来年度のお知らせをしなければならないところですが、理事の交代もあり、理事間の都合が合わずまだ理事会が開けておりません。理事会が終わり次第お知らせいたします。また、会計報告も改めて会計からの資料が届き次第お伝えしますのでよろしくお願いします。

結成からのこの1年、実際に活動してみての個人的な感想を書かせていただきます。

まず、実現できたこと。北条や鹿島を皆にアピールするために、自分の持つコネクションを最大限に生かし、新聞や雑誌、ラジオやテレビのメディア媒体、HPを通じて広報として一応の役割は果たせたんじゃないかと感じています。「北条でなにかが動き出したぞ」と感じてくれた人は少なくない気がします。

うまく行かなかったこと。地元の方々ともっとうまく繋がりたかったのですが、外様の僕にはやはり無理。最初からわかっていたことですが、北条以外の地域から応援隊は呼べても、地元の力を担ぎ出すのは地元の中心人物にやっていただかなければ難しいです。誰がその中心人物なのか?この一年で顔も見えてきませんでした。地元の人たちを無視してはまちづくりは出来ません。

また、NPO法人は「ボランティアではない」と言われつつも、現実的にはボランティア活動のようなものです。自分の時間と労力を犠牲にしなければなりません。この辺りに正直NPOの限界を感じています。会費を集めても知れています。事業をやるためには大手企業や行政の支援が不可欠です。時間とお金に余裕がある方々でないと積極的に活動には参加できません。私自身も仕事をキャンセルしてまではNPO活動に没頭出来ないため、頭に描いたアイデアを実行することが出来ませんでした。時間があるときにひとりでゴミを拾いに行ったり、家内と花の種を蒔きに行ったりはしましたがそれは個人活動で、NPOの本領ではない。せっかく面白いアイデアがあっても現実にするためにはやはりお金と時間と人の力が必要です。「理念では世の中を動かせない。世の中を動かしているのは利益だ。」と坂本龍馬さんが言ったように、自分に「利」がないものに対して人はなかなか動こうとはしません。「利」を得た大企業には「理念」も必要ですが、「理念」だけでは人を動かせない。「衣食足りて礼節を知る」ですね。今後の一番の課題だと思います。ひょっとしたらNPOでは難しいのかも知れません。NPOを解体して会社組織にしてやっていく方がいいのかも知れないと思ったりもしますが、やれるところまではやっていきましょう。

本当の意味での「町おこし」とはどういうことなのか?一番良い「町おこし」とはどういうものなのか?という哲学を、もう一度各々の立場で考え直す必要がある時期ではないかと思います。少しだけ見えていることがあるのですが、長くなるのでまたの機会に。

北条鹿島祭り、雨が心配ですが、どちら様も素敵なGWを!